それでもまだハロゲンを使いたい時に

略してそまハロ。

実用的なLED電球が世に出始めてもう10年ほど。日進月歩で進化し続けるLEDも出ては消えの状態ですが、確実に進化を遂げているのもまた事実です。今やカタログを開いても殆どのメーカーでLEDのみで、時代の変化を感じます。

そんな中、あえてハロゲン(を含む白熱電球)を使いたいケースがあります。特性上どうしても使いたいという場合以外に、よくあるのがハロゲンを使ってきた現場で器具を交換しなければいけない時。しかしいざハロゲン用の器具を探してみても見つからない─。そんな時の為の備忘録です。(テクニカル系器具の場合)

山田照明にありました(わりと普通に)

山田照明の最新カタログ、「GENERAL LIGHTING CATALOG 2017–2018」の「ダウンライト(交換型)」というセクションにランプタイプのダウンライトが掲載されています。ここをよく見ると、LED電球の他に「適応:白熱ランプ」という風に記載している物があります。

ハロゲンの他にクリプトン適応もあります。ありがたい。

コイズミ照明の器具が実は

コイズミ照明のカタログを見回してみると小組にはLED電球のみが謳われているのですが、ネットで仕様図を叩くと適合ランプにダイクロハロゲンが明記してあるケースがあります。例えば「あかり専科Vol.36」掲載の器具をみてみます。

コイズミ照明株式会社「あかり専科 Vol.36」693ページより

ここにある例えば「ASE940896」という器具の仕様図をhttp://www.koizumi-lt.co.jp/kensaku/から取得します。

koizumi-lt.co.jp より

しっかり「ダイクロハロゲン球 110V 65W Φ50」とあります。実はこの器具はハロゲンの時代から存在していた物で、設計を変えずにLED電球用として出しているものと思われます。2014年頃取得した小組画像にはハロゲン対応が謳われています。

koizumi-lt.co.jp より(2014年頃)

このようにLED化以前からある器具はハロゲン対応のまま残っている場合があります。他にも配ダクスポットではASE940895、ASE940898、ASE940380、ASE940379、ASE940384、ASE940383などが、M型ダウンライトではADE950750、ADE950758、ADE950993、ADE951001、ADE950296、ADE950735、ADE950294、ADE950734、ADE951174、ADE950297、ADE951026など他多数が対応しています。逆に以前からあるASE940956は対応を止めてしまっています。後述しますが、上記仕様は突然変更される可能性があるので事前確認が鉄則です。

旧版カタログの在庫がまだ残っている

大光電機最後の在来光源カタログ「D’s PRO 2012」掲載器具の在庫が残っているケースがあります。ただ、この戦法もここ数年でだんだん使えなくなってきました。在庫分終了でそのまま廃番になってしまうからです。大光電機に限らず旧版カタログで探して在庫を問い合わせる方法は有用なので、試してみる価値ありです。古いカタログは捨てずにとっておきましょう。MAXRAYの「Lighting Fixture Collection VOL.17 2014–2016」などは最後まで在来光源が残っていたカタログですが、今はどうなんでしょう?2016年当時に仕入れたハロゲンスポットが在庫僅少で、代替品をアナウンスされた記憶があります。

仕様変更に注意

大光電機やMAXRAY、遠藤照明などでは同じ設計(若しくは近しい設計)の物をLED専用器具として出す場合、品番を変更しているようです。しかしオーデリックやコイズミ照明は同品番で仕様を変更しており、注意を要します。以前納入した器具品番をそのまま発注したらLED専用となっていた、という事態があり得ます。以下の例をご覧下さい。

 
odelic.co.jpより(左が2014年、右が2018年)

上記はオーデリックのOD058095です。2014年時点では「その他の適合ランプ」にダイクロハロゲンが謳われていましたが、2018年現在では削除されています。これは仕様図でも同様で、説明書には以下のように記載されています。

LED電球専用 白熱電球は使用できません。

前述のコイズミ照明ASE940956も現在ではハロゲン対応を止めてしまいました。これらの器具は主に耐熱性能で仕様変更が行われる可能性があり、安易にハロゲンランプを使うことは事故の原因となります。やってはいけません。

まとめ・その他

現状では山田照明、コイズミ照明の物が選びやすいです。旧版カタログを紐解く方法も確かに有用なのですが、各メーカーの在庫確認では軒並み終了品、廃番品、という回答が返ってくるのでかなり心が折れます。今回はスポットライトやM型ダウンライトに限って書きましたが、断熱施工用S型ダウンライトはどのメーカーも全滅です。これは多くの木造建築でハロゲンの使用が困難になることを意味するので、どなたか知っていたら教えて欲しいです。

ちなみにハロゲン対応が減ることでLED電球の選定にも影響が出るのですが、それはまた別の機会に書こうと思います。